ヒットシングルの制作でプロたちが活用したテクニックを紹介します。オリジナルインストゥルメント、サンプル、ループからエフェクト、処理、ミキシングまで、それぞれのトラックが巧みに作られた方法を参考にして、自分のアイデアや新しいテクニックを実際に試してみましょう。
The Killers「Spaceman」
© 2008 Island Def Jam. Universal-PolyGram Int. Publ., Inc. (ASCAP)
Brandon Flowers、David Keuning、Mark Stoermer、Ronnie Vannucciが2002年に結成したThe Killersは、プラチナディスクを獲得したオルタナティブロックバンド。グラミー賞に7回ノミネートされた実績もあります。
3枚目のアルバム「Day & Age」は、The KillersがLogic Studioのみを使ってレコーディング、プロデュース、ミキシングした作品。この方法により、ラスベガス出身の彼らとロンドン在住のプロデューサー、スチュアート・プライスと間で、クリエイティブなアイデアやファイルを簡単に交換できるようになりました。このアルバムに収録されたシングル「Spaceman」は、iTunesでナンバーワンの座を獲得しています。
この曲は、精巧に作り上げられたエネルギッシュな作品。エレキギター、ベース、ドラムトラックを幾重にも重ね、ES2、EFM1、EXS24 Sampler、Sculptureで作ったオーケストレーションを展開しています。BitcrusherからVocal Transformerまで、さまざまなプラグインを駆使した、クリエイティブなボーカルのミキシングにも注目。EXS24のドラムサウンドをバンドのライブドラムとミックスして、新しいDrum Replacerを試してみましょう。Amp DesignerとPedalboardを使って、ギターサウンドをがらりと変えてみるのもおすすめです。
Logic導入事例で詳しく読む(英語)Lily Allen「The Fear」
Lily Allenは、グラミー賞にもノミネートされたイギリス出身のポップシンガー・ソングライター。「It's Not Me, It's You」は彼女の2枚目のスタジオアルバムで、プロデューサーはGreg Kurstin。このアルバムとファーストシングル「The Fear」は、いずれもiTunesでナンバーワンを記録しました。
「The Fear」は、エンジニアではなくプロのミュージシャンであるKurstinが、Logicのみで録音してミキシングした作品。その過程で、Tape Delay、Sample Delay、Stereo DelayからSpace Designer、Channel EQ、AutoFilter、Vocodersまで、幅広いLogic Studioエフェクトとソフトウェアインストゥルメント、そして世界一流のギターディストーションプラグインを活用しています。
このプロジェクトデモでわかるように、すべての処理がLogic EVP88エレクトリックピアノ、EVD6クラビネット、Ultrabeat、ES1/ES2シンセサイザー、EXS24サンプラーに適用されています。カースティンのクリエイティブな制作テクニックを観察するには、さまざまなインストゥルメントとオーディオトラックを切り分けてみましょう。さらに、プラグインをひとつひとつ外していくと、この曲が生まれるまでの過程が明らかになります。トラック15からスタートするといいでしょう。6つのLogicエフェクトをクリエイティブに連鎖させることで、シンプルなツーノートのエレクトリックピアノリフが複雑なリズムパターンへと展開していきます。カースティンが慎重に作り上げたLogicインストゥルメントが、深みのある精巧なサウンドを構築し、この曲の旋律を奏でています。
Logic導入事例で詳しく読む(英語)
© 2009 EMI Records Ltd. Universal Music Publishing Ltd/Kurstin Music (ASCAP), EMI Music Inc.
Santigold「You’ll Find A Way」
© 2008 Downtown Music LLC. DLJ Songs (ASCAP), Little Jerk (ASCAP), Downtown DMP Songs (BMI), EMI April Music (ASCAP) and Rodeoman Music (ASCAP)
Santigoldは、ブルックリンを拠点に活動するシンガーソングライター。その音楽は、パンク、ダブ、ニューウェーブ、エレクトロニックミュージックの影響を受けています。「You'll Find A Way」は、彼女のデビューアルバム「Santigold」からシングルカットされた曲。Switch and Sindenがプロデュースしたこのリミックスは、Rolling Stone誌の「アルバム・オブ・ザ・イヤー」で6位にランク入りしたデビューアルバムに収録されています。
勢いのあるベース、ドラム、シンセサイザーのラインがラジオやクラブで人気を呼び、このリミックスのヘビーローテーションにつながりました。Switch and Sindenは、Logic Studioのインストゥルメントとエフェクトのみを使った驚くほど小規模なプロダクションで、革新的なサウンドを実現しています。
このプロジェクトデモを使って、ES2シンセサイザーで使われているBitcrusherからボーカルを見事に演出するTape DelaysやCompressorまで、Logic Studioプラグインコレクションのパワーを体験できます。トラック22、23、24に重ねられたApple Loopsをはじめ、巧みなオーディオスライシングとドラム編集も必見。Santigoldの個性的でキャッチーなボーカルトラックは、新しいペダルボードプラグインとFlex Time編集を初めて試すのに理想的なポイントになります。



