新着情報 2019 年 9 月 9 日

Apple、健康に関する3つの革新的な研究分野を発表

Apple、主要な医療機関との提携を通じて、聴覚、女性の健康、身体機能と心臓の健康の研究に着手

iPhoneの新しいResearchアプリケーションに、健康に関する研究調査への登録オプションが表示されている。
今秋登場するResearchアプリケーションによって、3分野の新しい医学研究の開拓が実現します。
Appleは本日、主要な学術研究機関との提携を通じた、まったく新しい3つの医学研究分野を発表しました。この研究では、かつてない規模の幅広い被験者にアプローチすることができます。これらの研究は、新しいResearchアプリケーション1で提供され、大学病院、医療機関、およびすでにお客様にとって毎日の生活の一部となっているApple製品を組み合わせることで実現し、医学研究の実施方法を大きく民主化します。被験者は、医学的な発見の可能性と健康促進のための次世代の革新的な製品の開発に貢献することができます。Researchアプリケーションは年内にApp Storeから無料でダウンロードできるようになる予定です。
「Apple Heart Studyを通して、現在の患者さんたちを支援し、未来の世代の健康に貢献できる形で、Appleが医学研究に寄与できるということがわかりました。本日の発表は、かつてない規模の被験者へのアプローチを可能にするもので、健康に関するAppleの取り組みをさらに押し進めるものです」と、Appleのチーフオペレーティングオフィサー、ジェフ·ウィリアムズは述べています。
心拍数の測定値が表示されているApple Watch Series 5。
Apple Heart and Movement Studyは、心臓の健康と歩行速度など身体機能の兆候の関連性に関する研究です。
これらの研究には以下が含まれます。
  • Apple Women’s Health Study:Appleとハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院および国立衛生研究所(NIEHS)との提携による、女性の月経周期と婦人科疾患に焦点を当てた初の大規模な長期研究です。この研究によって、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、不妊症、骨粗しょう症、妊娠、更年期などのスクリーニングや危険性評価に役立つ情報を得ることができます。
  • Apple Heart and Movement Study:Appleとブリガム·アンド·ウイメンズ病院およびアメリカ心臓協会との提携による、心拍数および身体機能の兆候(歩行速度、飛行中または階段昇降など)と入院、転倒、心臓の健康、生活の質などとの関連性に関する総合的な研究で、健康的な運動の促進と心臓血管の健康改善を目標としています。
  • Apple Hearing Study:Appleとミシガン大学との提携による、聴覚の健康に影響を及ぼす要因の研究です。Apple Hearing Health Studyは、長期的なデータ収集を通じて、日々の騒音が聴覚にどのような影響を与える可能性があるか把握するという世界初の研究です。この研究データは、「Make Listening Safe」の取り組みへの貢献として、世界保健機関(WHO)とも共有されます。
医学研究団体へのAppleの支援は、ResearchKitとCareKitの発表に遡ります。これらにより、ヘルスケアの研究と提供が促進され、規模も拡大されました。Apple Heart StudyはResearchKitを活用して開発されたものです。これは心臓研究に関する最大規模の研究であり、心房細動がApple Watchの不規則な心拍の通知機能で検証できることを確かめることにより、大規模なバーチャル研究が医学研究に及ぼしうる影響を示しています。 
「女性は世界人口の半数を占めているにもかかわらず、今日でさえ、女性特有の健康に関するニーズの研究は限られています。この研究は、かつてない規模であり、女性の健康に関する生物学的·社会的決定要因への理解を大きく推し進め、よりよい健康の促進に役立つことでしょう」と、ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院の疫学部代表であり部局長であるMichelle A. Williams氏は述べています。
「これはNIEHSの研究者にとってすばらしい機会です。研究デザインに貢献し、研究データに基づいて、出産年齢の女性だけではなく、すべての年齢層の女性にとって重要な新しい問いを究明することができます」と、NIEHSの疫学部門の責任者であるDale Sandler博士は述べています。
「あらゆる被験者の方々およびAppleとの協力を通じて、さまざまな健康状態や慢性疾患につながる人体生理学の複雑な特徴を解明し、この情報を活用して個人がそれぞれの健康を改善できるよう手助けできるのは大変喜ばしいことです」と、ブリガム·アンド·ウイメンズ病院内科サイエンティフィック·イノベーションのバイスプレジデントであり、ハーバード大学医科大学院の准教授であるCalum MacRae氏は述べています。
「アメリカ心臓協会は、より健康で長生きできる世界を実現するため、絶え間ない努力を行っています。私たちは、心臓の健康と全般的な健康に関するあらゆる事柄について人々が積極的に取り組めるよう、役立つ情報を提供し支援しています。健康に関するより詳しい情報を提供する新しいテクノロジーに基づいたソリューションによって、私たちの目標が達成できることを信じています。アメリカ心臓協会はAppleおよびブリガム·アンド·ウイメンズ病院と共同でApple Heart and Movement Studyに取り組み、広範囲な身体活動と個人の全般的な心臓の健康との関連性を究明することにより、健康へのリスクを突き止め、健康改善のために必要な介入について理解することを目指しています」と、アメリカ心臓協会のCEOであるNancy Brown氏は述べています。
「Appleおよび世界保健機関と共同で日々の活動が聴覚に及ぼす影響を解明するという、このような特別な機会に恵まれたことを大変喜ばしく思っています。この提携を通じて、米国の公衆衛生上、聴覚低下につながるさまざまな騒音の影響を解明するために非常に貴重な情報を得ることができます」と、ミシガン大学公衆衛生大学院の学部長であるDuBois Bowman氏は述べています。
「世界保健機関(WHO)では、Apple Hearing Studyの開始によってユーザーの聴く行為とパターンに関する理解が深まることを大変喜ばしく思っています。WHOでは、10億人以上の若者が危険な音量で聴く習慣を持っており、聴覚を低下させるおそれがあると推定しています。この研究を通じて収集されたデータを受け取ることに期待しています。研究によって得た知識をこの分野における公衆衛生の今後の行動に役立てていきます」と、世界保健機関「難聴および聴力低下の予防のためのプログラム」技術責任者であるShelly Chadha博士は述べています。

Apple Health Studyの画像

    1 米国でのみ提供されます。

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