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プレスリリース 2021 年 6 月 8 日

watchOS 8、Apple Watchに新しいアクセス、つながり、マインドフルネスのための新機能を提供

新しいwatchOSでは、ウォレットでのアクセスの拡大、ホームアプリケーションでのより多くの機能、新しいワークアウトの種類、およびアップデートされた呼吸アプリケーションを提供します
別々のApple Watch Series 6に表示された、マインドフルネスアプリケーションの「リフレクト」セッション、「ポートレート」文字盤、ウォレットアプリケーションに保存されたデジタルのホームキー
watchOS 8は、Apple Watchに新しいアクセス、つながり、マインドフルネスのための新機能をもたらします
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、重要な新機能を備えたwatchOS 8をプレビューしました。これらの機能は、世界で最も先進的なウェアラブルオペレーティングシステムを、ユーザーが健康で、アクティブで、つながり続けるために、さらに必要不可欠なものにします。ウォレットとホームアプリケーションのアップデートによって、Apple Watchは、車の中や、ユーザーが生活、仕事、訪問する場所に便利にアクセスするための、ますます役立つツールとして使い方が広がります。まったく新しくなった呼吸アプリケーションと、新しくワークアウトの種類に加わる太極拳とピラティスは、ユーザーが元気で健康的な生活を送るのに役立ち、精神的な健康をサポートします。そして、新しい「ポートレート」文字盤やメッセージと写真アプリケーションの強化は、愛する人たちとのつながりをさらに簡単に保てるようにします。
「Apple Watchは世界で最も愛されている時計であり、ユーザーが健康で、アクティブで、つながり続けられるようにします。watchOS 8では、ホームとウォレットの大幅なアップデートにより、ユーザーが生活、仕事、訪問する場所へのより便利なアクセスを提供し、身体的および精神的な健康のためのサポートを拡大し、さらに新しい「ポートレート」文字盤とメッセージのアップデートでより豊かに人とつながることを可能にします」とAppleのテクノロジー担当バイスプレジデント、ケビン・リンチは述べています。

ウォレットによるアクセスの拡大

Apple Watchを使うと、お店や交通機関でApple Payやウォレットを使って安全に、非接触で支払いができ、非常に便利です。watchOS 8では、ウォレットはユーザーが必要とする場所や対象にシームレスで安全かつセキュアにアクセスするための、さらにパワフルで非接触の方法を提供します。
2020年のWWDCで最初に発表された超広帯域サポートが、Apple Watch Series 6上のデジタルの車の鍵で実現します。Apple Watchを着けているユーザーは、離れた場所から自分の車を安全に解錠し、運転席から車を始動することができます1。今秋、ユーザーは自宅、オフィス、ホテルの鍵もウォレットに追加できるようになり、Apple Watchをタップすることで解錠できます2。さらに今年後半に、米国の対応する州を皮切りに、ユーザーは運転免許証や州発行の身分証明書をウォレットに追加できるようになります。デジタル身分証明書を使用できる最初の場所は、一部の米国運輸保安局の保安検査場になる予定です。

再設計されたホームアプリケーション

watchOS 8の再設計されたホームアプリケーションでは、特定の瞬間に必要なアクセサリやシーンにさらに便利にアクセスできるようになり、部屋ごとにアクセサリをコントロールすることもできます。HomeKit対応カメラを持つユーザーは、玄関に誰がいるかを直接手首の上で見ることができます。Apple Watchのユーザーは、インターコムをタップすることで、HomePod、HomePod mini、またはその他のパーソナルデバイスを通して、家全体または部屋ごとにすばやくメッセージを送信することもできます。

新しいワークアウトの種類

watchOS 8は、身体的健康とマインドフルな動きの両方に役立つ、2つの新しい人気ワークアウトの種類、太極拳とピラティスを導入しました。これらの新しいワークアウトの種類は、強力で検証されたカスタム開発の心拍数と動きのアルゴリズムによってサポートされ、ユーザーに正確な測定値を提供します。

マインドフルネスへの新しいアプローチ

今日、人々はかつてないほど、日常の中でよりマインドフルでいられるほんのひとときを見つけることの重要性を認識しています。watchOS 8では、呼吸アプリケーションがマインドフルネスアプリケーションに移行し、改良された呼吸の体験を提供するとともに、新しいセッションタイプの「リフレクト」が加わります。「リフレクト」では、いつでもどこでも、ほんの1分間でマインドフルな集中を行うことができます。各「リフレクト」セッションでは、ユニークで思慮深い考え方をユーザーに紹介し、ポジティブな気持ちを想起するよう促します。例えば、「最近で落ち着きを感じた時間を思い出してください。その感覚をこの瞬間に感じてみてください」または「感謝していることをひとつ思い出して、なぜそれほど感謝しているかについて考えてみてください」といった内容がユーザーに表示されます。呼吸と「リフレクト」の両方の体験は、各セッションからユーザーがより多くを得られるようにするためのヒントを提示し、美しくて新しいアニメーションも用意されています。
マインドフルネスアプリケーションでは、新しい「リフレクト」セッションタイプによって、いつでもどこでもほんの1分間でマインドフルな集中を行うことができます。

睡眠時の呼吸数

現在、Apple Watchは、就寝前のルーティンを作ることで、睡眠目標を達成できるようにユーザーをサポートするとともに、睡眠時間、心拍数、血中酸素ウェルネスなどを測定しています。watchOS 8では、睡眠時の呼吸数、つまり1分間あたりの呼吸回数を測定することにより、全体的な健康状態についてさらに詳しい情報をユーザーに提供します。これを行うために、Apple Watchは内蔵された加速度センサーを使用して睡眠時の呼吸数を測定し、この情報は、iPhoneのヘルスケアアプリケーションの中で経時のトレンドとともに見ることができます。この測定値は、デベロッパがHealthKitを通じて許可を得て利用することもできます。
iPhone 12 ProとApple Watch Series 6上で測定されているユーザーの睡眠時の呼吸数。
watchOS 8では、睡眠時の呼吸数、つまり1分間あたりの呼吸回数を測定することにより、全体的な健康状態についてさらに詳しい情報をユーザーに提供します。

「ポートレート」文字盤と写真

「写真」文字盤は、最も人気のあるApple Watchの文字盤です。watchOS 8は、お気に入りの写真を手首からすぐに見たり、楽しむための新しい方法を導入します。新しい「ポートレート」文字盤は、没入感のあるマルチレイヤーエフェクトによってiPhoneで撮影された美しいポートレート写真を生き生きと表示します。また、写真の中の顔を賢く認識し、被写体を強調するようにトリミングします。写真アプリケーションも刷新され、新しい方法でコレクションを見たり、ナビゲートできるようになります。メモリーとおすすめの写真はApple Watchと同期するようになり、また、新しい共有シートを使って写真をメッセージやメールで共有できるようになります。

メッセージと連絡先

メッセージの新しいツールにより、Apple Watchでのコミュニケーションがさらに簡単になりました。ユーザーは、同じメッセージの中で、スクリブル、音声入力、絵文字を組み合わせて使用することができます。また、音声入力されたメッセージの場合は、表示されたテキストを編集することもできます。メッセージにさらに多くの表現を簡単に追加するには、ユーザーが単語または語句を入力するだけで、数百もの人気のGIFの中から選択できます。
watchOS 8は、Apple Watchに連絡先アプリケーションも導入し、連絡先の閲覧や追加、編集が簡単にできるようにします。ユーザーは、連絡先アプリケーションから連絡先を直接共有することもできます。

「集中モード」

watchOS 8は、iOS 15で利用可能になったパワフルなツールである「集中モード」に対応し、ユーザーの気が散る要素を減らし、その瞬間に集中できるようにします。Apple Watchは、iOSで設定された「集中モード」と自動的に連動するため、人やアプリケーションからの通知は、ユーザーが現在行っていることに基づいてフィルタリングされます。「集中モード」は、デバイス上の知能を使って、使用パターンに基づいて提案を行います。例えば、Apple Watchでワークアウトを開始すると、フィットネス用の集中モードが提案されます。
Apple Watch Series 6に表示された「集中モード」機能。
watchOS 8は、iOS 15で利用可能になったパワフルなツールである「集中モード」に対応し、ユーザーの気が散る要素を減らし、その瞬間に集中できるようにします。

watchOS 8のその他のアップデート

  • 複数のタイマーがApple Watchに登場し、Siriを使って特定のラベル(「洗濯タイマー」や「クッキングタイマー」など)を付けることができます。
  • watchOS 8では、マップ、マインドフルネス、再生中、電話、Podcast、ストップウォッチ、タイマー、ボイスメモなど、より多くのApple Watchアプリケーションが常時表示ディスプレイに対応します。watchOS 8では、他社製アプリケーション用の新しい常時表示APIを利用して、デベロッパがアプリケーションをタイムリーかつ適切な状態で保つことがより簡単になります。
  • 上肢が不自由なApple Watchユーザーをサポートするため、AssistiveTouchは、ディスプレイに触れなくても簡単な手のジェスチャーを認識し、片腕でのApple Watchの使用を可能にします。内蔵されたモーションセンサーを使用することにより、ユーザーは電話に出たり、画面上のモーションポインターを操作したり、通知センターやコントロールセンターなどにアクセスするアクションメニューの表示が可能です。
  • Apple Watchの新しい持ち物を探すアプリケーションは、ユーザーが「探す」ネットワークを通じて、タグ付けされた持ち物の場所を特定する際に役立ちます。また、新しいデバイスを探すアプリケーションは、同じApple IDでサインインされた紛失中のAppleデバイスの場所の特定に役立ちます。
  • 刷新されたミュージックアプリケーションを使用すると、ユーザーはメッセージやメールを通して曲、アルバム、プレイリストを共有したり、音楽やラジオをすべて一つの場所で楽しむことができます。
  • 天気アプリケーションが気象警報に対応するようになり、特定の荒天に関する政府からの警報が表示されるようになります。天気アプリケーションは、1時間以内の降水量警報の配信とアップデートされたコンプリケーションも提供します。
  • ファミリー共有設定は、日本、香港、および一部の中国本土と米国の都市の交通系カードを追加する機能を導入します。また、カレンダーとメールでGoogleアカウントを追加するオプションが加わります。

プライバシー

Appleでは、プライバシーは基本的人権であると信じています。プライバシーは健康と身分証明において特に重要なため、ヘルスケアデータはデバイス上またはiCloud同期によってiCloudで暗号化されます。身分証明では、ウォレット内の身分証明カードは暗号化され、Secure Elementに安全に保管されます。これは、Apple Payでプライバシーを保護し、安全性を保つために使用されているのと同じハードウェアテクノロジーです。運転免許証または州発行の身分証明書を使用する場合、デジタルの身分証明書がいつどこで提示されたかをAppleは知ることができません。
提供について
watchOS 8のデベロッパ向けベータ版は本日よりdeveloper.apple.comを通じてApple Developer Programのメンバーに提供されます。watchOSユーザー向けのパブリックベータ版は、来月よりbeta.apple.comにて提供されます。watchOS 8は今秋リリース予定です。iOS 15がインストールされたiPhone 6s以降とペアリングされているApple Watch Series 3以降に対して、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。一部の機能は、国や地域、言語、またはデバイスによっては利用できない場合があります。提供される機能は変更される場合があります。詳細は、apple.com/jp/watchos/watchos-previewをご覧ください。
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  1. デジタルの車の鍵には提携する自動車メーカーが必要です。今年後半に提供が開始されます。
  2. Appleウォレットの新しい鍵に対応するには、家、オフィス、ホテル向けに今後他社から提供される互換性のあるドアロックが必要です。

お問い合わせ先

Apple Japan 広報部

press@apple.co.jp

03-4345-2000

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